難易度が年々上昇中?ケアマネ試験の合格の勝ち取り方

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介護支援専門員=ケアマネジャーとして働くために必要な、介護支援専門員資格。これを勝ち取るための資格試験はかなり難易度が高く、最近の合格率は2割を上回ることがありません。毎年8割以上もの受験者が涙をのんでいることを考えれば、相当な難しさであることが分かります。

しっかり試験勉強を行い対策しているはずなのに、多くの人が合格基準点に達することができず残念な結果になってしまうのはなぜなのでしょうか?今回はこの試験の難しさの理由と、合格を勝ち取るための試験対策のポイントについてお伝えしていきます。

ケアマネ試験はなぜ難しい?

ケアマネ試験は正式には「介護支援専門員実務研修受講試験」といいます。最近の合格率を見てみると、令和元年度で19.5%、令和2年度では17.7%となっており、この数字を見るだけでもかなりの難易度であることが分かります。

問題数は全部で60問。1問1点の配点で、60点満点となっています。分野は2つに分かれており、ひとつが「介護支援分野」で25問。もうひとつが「保健医療・福祉サービス分野」で35問。

正答率がそれぞれ70%以上(問題の難易度により補正あり)で合格なので、介護支援分野で18問、保健医療・福祉サービス分野で25問正解できれば合格ラインです。

出題形式は5つの選択肢のなかから正しいものを選ぶマークシート方式ですが、厄介なのが正しいものがひとつではないところ。正しい選択肢すべてを正確に選ばなくてはならず、ひとつでも間違えれば0点となってしまいます。

試験時間は120分(弱視受験者1.3倍、点字受験者1.5倍)ですので、単純に計算して1問にさける時間は2分以内。ただ、問題文は5つの選択肢も含めてボリュームがあり、専門用語や数字が混じっているので、決して読みやすいものではありません。じっくり読んで考えれば分かる問題でも、焦って流し読みをすると間違える危険性が高くなります。

以上をまとめると、ケアマネ試験を難しくしているポイントは「複数選択方式」「文章量が多く、難解」「時間制限による焦り」、この3つがメインになっているといえそうです。

※「第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(厚生労働省ホームページ)より

複数選択方式への対策

試験中の様子
ケアマネ試験で採用されている「複数選択問題」。たとえば正しいものを3つ選ぶ問題の場合、2つは正解を選べていても残りの1つを間違えれば0点となってしまいます。1点をとるために、「より正確な知識」と「深い理解」が必要となってくるのが複数選択問題の特徴です。

ですから試験対策では「だいたい分かる」「なんとなく分かる」では不十分。ひとつのテーマにつき、あやふやな部分がまったくないところまで理解を深めておきたいところです。

こんなときは、いきなり過去問にあたって解きながら理解していくよりも、まず順を追ってテキストで全体像を把握しながら学習していく方法がおすすめ。基本からしっかりおさえることで、抜けやモレのない知識を身につけます。

実際の出題形式で過去問をやりこんでいく学習法だと、理解が浅くても消去法で回答できてしまうことがあるうえ、何度かやるうちに回答を覚えてしまうことがあります。ある程度実力がついてから力試し的に取り組むのが良いでしょう。

テキストは、要所にチャート図やイラストでの説明があるものが、視覚的に理解しやすくおすすめです。

2021年版 ユーキャンのケアマネジャー 速習レッスン(U-CAN)

ケアマネジャー試験ワークブック2021(中央法規出版)

テキスト学習の後は問題集で実践力を身につけていきたいのですが、その際取り組んでいきたいのが、一問一答形式の問題&解説集。

一つひとつの文章について○か×かを考えながら、分からない場合は解説を読んで理解していく形式になっているので、「消去法でなんとなく答えが分かってしまう」ことがありません。何度もしっかりやりこんで、複数選択問題にもゆるがない深い理解を手に入れていきましょう。

2021年版 ユーキャンのケアマネジャー これだけ! 一問一答(U-CAN)

ケアマネジャー試験過去問でる順一問一答 (中央法規)

一問一答に慣れてきたら、無料で過去問にアタックできるサイトもおすすめ。机や問題集がなくてもスマホさえあればどこでもできるので、ちょっとした空き時間もどんどん活用して理解を深めていきましょう。

過去問.com ケアマネ

ケアマネ 過去問 | 解説付き

難解な文章には量をこなして対応

ケアマネ試験では専門用語がちりばめられたたくさんの文章を読まなくてはなりません。難解な文章をいかに早く正しく読み解くかという、読解力の高さも必要になります。

これを養うには、日々多くの問題文を読み、専門用語に慣れていくことが大切。毎日のように目にしていると、専門用語であってもアレルギーを感じなくなり、頭に入ってきやすくなります。単純なことですが、積み重ねることで効果を感じられるはずです。

難問は飛ばして時間を節約

時計
時間がなくて焦ってしまい、冷静に考えれば分かるはずの問題を間違える・・・このパターンもケアマネ試験の合格率を下げている要因のひとつです。

そこで思い出してほしいのが、合格基準が「正答率70%」であること。つまり、合格するためには満点をとる必要はありません。介護支援分野で7問、保健医療・福祉サービス分野で10問は間違えても合格は可能。

むしろ難しい問題にひっかかって時間を取られてしまうと、後半時間がなくなり、簡単なはずの問題でも焦って間違えてしまうことがあります。まず問題をサッと読み、時間がかかりそうだと感じたら飛ばして次へ。難問は後回しにし、解けそうな問題からしっかり読んで、確実に点数を獲得していきましょう。

また時間節約のひとつのコツとして、5つの選択肢のうち「正しいものを3つ選べ」という指示の場合、「正しくないものを2つ選ぶ」と脳内変換してみるのも手。正しくないものが2つ選べた時点で次の問題へ進むことができるので、読む文章量を減らせる場合があります。

難易度の高さは期待の証

ケアマネジャーと高齢者
ケアマネジャー試験が始まったのは平成10年。そのときの合格率は40%を越えていましたが、その後年を追うごとに下がり続け、今では20%を下回るようになってきました。要因はいくつか考えられますが、試験自体の難易度が上がってきていることもひとつ。その理由はやはり、ケアマネジャーの質を確保したいという意図があるからだと考えられます。

制度に精通し、豊富な知識を駆使してケアプランを立てるケアマネジャーは、介護サービスのカギを担う存在。これからさらに高齢化が進んでいく日本において、もちろん多くの人にケアマネジャーになってもらいたいのは山々ですが、だからといって人材の質が落ちるようなことになっては大変です。

これだけ難度の高い試験を突破したならば、介護支援や保健医療、福祉サービス全般に幅広く深い知識があるという確実な証明になります。もちろん試験を突破した後もひとつずつ経験や知識を積んでいくことは必要ですが、胸を張ってケアマネジャーとしての第一歩を踏み出すことができるはずです。

資格試験の難易度が高いと取得時には大変な思いをしますが、その後の実務においては大きなプラスになります。頑張れば頑張るほど知識が身についていくことをぜひ前向きにとらえて、楽しみながら学習を進めていってくださいね。応援しています!

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