親の介護でUターン転職。後悔しないためのポイントは?

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山里でほほえむ女性
都心を出て生まれ育った地元に戻り、前の仕事とは違う職に就く「Uターン転職」。その理由は人それぞれですが、「親が年をとったので、近くで暮らして安心させたい」という人も多いのではないでしょうか。

親の近くに住んだり同居すれば、介護しやすくお互い安心できるというメリットがあります。しかし人によっては、転職でこれまでのキャリアが途切れる、田舎の暮らしになじめない等のデメリットもあるでしょう。

住居と仕事が一挙に変化するUターン転職は、失敗するとダメージが大きいもの。「やって良かった」といえるUターン転職のために、そのメリット&デメリットや、向いている人・向かない人、他の選択肢等についても探っていきます。

介護のためにUターン移住するメリット

最も大きなメリットは、親のふだんの様子を見られること。まめに電話などで連絡は取りあっていても、親は心配をかけまいと電話口で元気にふるまいがちなため、実際の様子とは大きく違うことがあります。

担当ケアマネジャーやデイサービス、ホームヘルパーさんなど、現地で介護サービスを提供してくれる人達と密にやりとりができたり、面識ができるのも大きなメリットです。その他のメリットも以下にまとめてみましょう。

【Uターン介護のメリット】
・親の様子がよく分かり、いざというときすぐに駆けつけられる
・介護サービス関係者との関係が築きやすく、連携しやすい
・介護関係の手続きがしやすい
・住居費が抑えられる
・都心で暮らすより生活費が抑えられる

介護のためにUターン移住するデメリット

困った表情の女性
メリットの裏にはもちろんデメリットもあります。ひとつずつみていきましょう。

【Uターン介護のデメリット】
・生活環境が大きく変化するストレスがある
・親の近く、または一緒に生活することで、関係が煮詰まりやすくなる
・地元にこれまでのキャリアを活かせる転職先がない
・異業種に転職する場合、今までのキャリアが途切れ、イチから構築する必要がある
・転職により、収入が減ることがある
・地域のつながりが密接な分、地域参加や近所づきあいが負担になりやすい
・商業施設やレジャー施設が少ないため、買物や遊ぶ場所が限られる

こうしてみてみると、子世代の生活面ではデメリットがやや多いようです。とくに気を付けたいのが、転職により収入が大きく減ってしまうパターン。とくに、Uターン介護を機にそれまでの仕事を辞め、アルバイトやパート、派遣などの非正規労働に切り替えるような場合は注意が必要です。

収入が、家賃や生活費が減ることで相殺できる分より大きく減ってしまうと、はじめはよくてもじわじわと精神的な負担が大きくなってきます。介護が長期化する可能性も考え、経済的な基盤は自分自身で確保して、親のお金に頼らず生活できるようにしておくことが大切です。

Uターン介護に向く人、向かない人

Uターン介護のメリットとデメリットをみてみると、これには向く人、向かない人がいると考えられます。下記に挙げたような人なら、比較的Uターン介護に向いているといえそうです。

・親との時間をできるだけ多く持ちたい人
・移住してもリモートワークでそのまま仕事を続けられる人
・一度仕事を辞めても、職場復帰しやすい資格を持っている人
・安定した収入を確保できる人
・田舎暮らしが好きな人、田舎で暮らしたい人
・近所づきあいが苦にならない人

逆に下記のような人は、遠距離介護の方が向いていると考えられます。

・親との時間だけでなく、自分の時間もしっかり持ちたい人
・移住すると転職する必要があり、収入が下がったり不安定になる人
・都会の生活が好きな人
・近所づきあいが苦手な人

ムリをして向いていない選択をすると、親と子の双方にとってストレスが多い生活になってしまいます。決断の前には、自分がどちらのタイプなのかよく考えてみることも必要です。

Uターン以外の選択肢とは

「遠距離介護」といって、離れた場所からでも親の介護は可能です。直接自分が介護する代わりに、さまざまな介護サービスを利用しながら親の生活を支援していきます。少子高齢化と都市部への人口集中が進むなかで、今後このスタイルは増えていくと考えられています。

遠距離介護の一番のメリットは、自分の生活を大きく変えずに済むこと。もちろん、いざというときにすぐに駆けつけられないなど、遠距離介護ならではの悩みはあります。しかし帰省時など限られた時間しか一緒にいられない分、いつもフレッシュな気持ちで親と接することができるのはメリット。移住のデメリットが大きいと予想されるなら、こうした選択肢を選ぶことも一案です。

Uターン介護、遠距離介護、それぞれ一長一短があり、どちらも楽ではありません。しかし親の介護を乗り切るためには、自分自身が心も体も元気でいることが大切。そのために間違いのない選択をしたいものです。

≪こちらのコラムも参考に≫「コロナ時代の遠距離介護をスムーズにする工夫」

地元で仕事を探すなら

仕事を提案する女性
もちろん「もともと地元が好きで、いつか地元に帰って働きたかった」「地元でやりたい仕事がある」という場合なら、Uターン転職は前向きな選択です。2024年までに東京圏から移住して「地方移住支援金」対象の企業に就職すれば、100万円(単身者は60万円)の支援金がもらえるのも魅力です。

≫内閣官房・内閣府総合サイト「起業支援金・移住支援金 – 地方創生

経営の安定した優良企業は地方にもたくさんありますが、心機一転して新たな分野の仕事を探すなら、介護の仕事にもぜひ目を向けてみてください。地域の人と関わりあいながら、生まれ育った地元に直接的に貢献することができてやりがいは十分あります。

介護系の資格は、誰でも何歳からでも勉強して取得することができ、キャリアアップもしやすくなっています。また身につけた介護の知識は、将来自分の親に介護が必要になったときにも役立ちます。

ひとつ、転職する場合のポイントとしては、移住してから就職活動するのではなく、移住する前にどんな求人があるのか等、地元の情勢を調べておくこと。できれば移住前に就職先まで決めておくと、先々の見通しが立ち安心です。
全国に多くの支店を持つツクイスタッフでは、そのネットワークを使ってお仕事探しのお手伝いをしています。無料で担当キャリア・コーディネーターが詳しくお話を伺い、条件に合わせて就業先をご紹介しますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。

地元への恩返しにもなるUターン

介助をする女性と車いすの高齢者
一度都会で築いた生活基盤を捨てて、地元へ帰り親の介護をする生活は、想像以上の負担がかかります。「もう近くに住むしかない」と思い詰めたときこそ、一歩立ち止まって冷静に。勢いで決めてしまわず、本当に移住が必要かじっくり考えることが必要です。

もともと「地元が好き」「何かのかたちで地元に貢献したい」といった思いを持っていた方なら、この機会にUターンという選択肢も前向きに考えてみたいところ。Uターン転職は地元への恩返しにもなりますし、豊かな自然環境、人との関わり合いなど、地方暮らしならではのメリットはたくさんあります。

どちらを選ぶにしても、経済的な基盤を確保することだけは忘れずに。介護のために離職するのは、後々の悪影響が大きくおすすめできません。視野を広く持ち、自分の心の声にしっかり耳を傾けて、納得できる答えを出してくださいね。

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